今から約5年前の2013年、日本国内におけるインターネット動画広告市場は約130億円規模でした。2018年においては、約1,800億円規模まで成長してきており、さらに5年後の2023年には、約3,500億円規模まで成長していくであろうと予測されており、今後もまだまだ伸びしろがあります。
出典:「サイバーエージェント、2017年国内動画広告の市場調査を実施」
このようにWeb動画広告市場がどんどん伸びていく背景としては、最大で14Mbps程度だった3G通信の次の世代であり、最大100Mbps程度の通信が可能になった4Gの人口カバー率が99%を超えてきている点や、2010年頃には10%以下だったスマートフォンの所有率が2018年には約80%まで伸びてきている点、YouTubeの日本国内利用者数が6,200万人を超えてきている点、Twitter、Facebook、Instagramなど各種SNSやブログ、ニュースサイト等が、どんどんと動画サービスの提供に参入しサービスを充実させてきている点、既存のTV局がWeb上での動画配信サービスに力を入れてきている点、などが挙げられます。
ニコニコ動画などの動画コンテンツ共有サイトの拡大成長も動画広告市場の伸びを後押ししており、若年層になればなるほど、顕著に動画サービスの利用率が伸びてきている状況です。最近ではレシピを動画で見て料理をする女性のかたも多いのではないでしょうか?
まずWeb動画広告のデメリットですが、あくまでも「Web上の広告」なので、当然ながら、スマートフォン・PC・タブレットを保有しておらず、普段インターネットに触れることが少ないユーザーへは、宣伝効果が期待できるものではございません。しかしながら、現在上記に記載いたしました、「圧倒的な伸びを見せるWeb動画広告市場」の状況もあり、かなり高齢のかた限定で訴求したいような商品でもない限りは、幅広い顧客へアピールできるかと思われます。
Web動画広告のメリットとしては、例えばYouTubeであれば、1日の動画再生回数は40憶回を超えており、幅広いユーザーにアプローチすることができます。またWeb動画広告ならではのターゲティングも可能で、狙いたい顧客層の地域、性別、年齢、嗜好、興味関心など、細かく設定し広告を配信することができます。
日々色々なサイトを閲覧していると、ニュースサイトの横の方に表示される四角いバナー広告や、ブログサイトの記事の上部や中間、下部に表示される横長のバナー広告など、サイトで希望の情報を見つけても、その時そのページに何の広告が表示されていたかは、覚えていないというユーザーがほとんどではないでしょうか。
動画広告は従来のバナー広告に比べ、圧倒的に記憶に残りやすく、ユーザーの記憶への定着率は一般的な普通のバナー広告に比べ約2倍と言われております。
そして動画広告では、リスティング広告と呼ばれる文字中心のテキスト形式や、ディスプレイ広告と呼ばれる画像広告では、伝えにくかったサービスや商品の動きを細かく表現できるため、購買等の行動へ繋がるユーザー数が多く、既存の広告に比べ倍以上の効果が見込めます。